(「さん」とか付けて逆に馴れ馴れしくてごめんなさい)
ラモス瑠偉さんとは(「さん」とか付けて逆に馴れ馴れしくてごめんなさい)、かつてのサッカー日本代表を牽引した偉大な10番。
今はJ2クラブ「FC岐阜」の監督。
俺ら世代のサッカー好きな人はみんな彼が好きだと思う。
しかも「Number」っていうスポーツ雑誌でちょうどラモスさん(「さん」とか付けて逆に馴れ馴れし・・・)の記事を読んだばかり。
内容は、
「マスコミはすぐに選手に天才天才っていうけド、日本にそんなに天才がいっぱいいたらワールドカップで優勝してるでショ!技術的に一人挙げるとしたら「小野伸二」だけだヨ!」
という記事だった。
いや、ほんとそう思うよ。
そう思ったよ。
そんな2,3日後にばったり遭遇。
俺にとって大スターだぜ。
Jリーグ発足だぜ。ヴェルディだぜ。オフトジャパンだぜ。ドーハだぜ。カリオカだぜ。裸足にローファーで札幌雪まつりに行って寒すぎて初めて私服で靴下履いたぜ。
俺はあんまりミーハーな感情は持ち合わせていない。
会ってみたい人はいるけど、ダンサー・ミュージシャン・役者とかは一緒に仕事したりしてるっていうのもあるし、そこは表現者系同業者の感覚。
だけどスポーツ選手は違うな、俺にとって。
やっぱ大分高まるのな。
「うぉー!」ってなるんだな、やっぱ。
こんな感じか。
オトコノコ的な感じなのかな。
東京行きの便で機内に人がほとんど入ったあと、ガランとしたゲート前に俺は立ってた。
人混みが嫌だから、基本的になるべく時間をずらして後から入るようにしてるのだ。
そこに一人の明らかにまわりと違和感のある男が。
・・・!?・・・ラモスだ!
俺はピク!っと頭を1cmほどのけぞらし、目がスワ!っとする自分を感じた。
ラモスは洒落たストライプのグレーのスーツをノータイで着ていて、まさに見たことのある感じだった。
しかも、チケットをなくしたのか、せわしなく身体中のポケットをまさぐっている。
こんなタイミングじゃ声をかけるわけにもいかねえなと思い、先にゲート中に入って機内へ向かう通路に入った。
でもやっぱりちょっと気になる。
携帯をいじるフリをして少し待った。
するとラモス、チケットを発見したのかゲート内に現れる。
ピッチの印象もあってか正面から近づいて見ると威圧感がある。
俺は彼の足を止めては申し訳ないとラモスのスピードに合わせながら歩きはじめて、
人生初めての言葉を吐いた。
た「こんにちは!握手して下さい!」
すると、彼は柔和な笑顔を浮かべて、
ラ「 こんちハ!」
と手を差し伸べてくれ、しっかりと握手をしてくれた。
ラモスの手だ。
イメージどおりの指のながいフシのしっかりした感じ。
そこで俺は調子に乗って、
た「Numberの記事読みました。天才の話はまったく同感です。日本にはメッシもクリスティアーノもいませんよね。」
ラモスは驚いたように俺の目をみて、
ラ「そうなんだヨ!天才なんてそんなにいるはずないヨ!だったら〜〜〜〜〜〜 」
えらい普通にしっかり話してくれる。
取材されるのに慣れてるから当たり前なのかもしれないけど、知り合いかってぐらいに自然に「小野伸二のボールタッチの質」の話とかをしながら20mぐらいの距離をゆっくり歩いた。
機内まで入って別れ際に、
た「でもこれからの人材の事も含めて、日本サッカーを楽しみにしてるし、応援していきたいです。」
と言うと、ニッコリ笑って、
ラ「 本当ですよネ!ありがとうございまス!うぃスっ!」
その空気感から、なんて優しさとチカラのある人だ。と思った。
初めて言ったぜ「握手して下さい」なんて。
でも声を掛けてよかった。
なんだか嬉しかったなー。
かくして俺は人生初の「握手して下さい」を放ち、「ラモス」の事を「ラモスさん」と言うことになってしまったのだ。チャンチャン。
(「さん」とか付けて逆に馴れ馴れしくてごめんなさい)
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ほとんど同級生の山岡の母ちゃん |
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