2014/01/26

登山靴を履いたおじさんとなんだか心がつながってしまった瞬間

ちょっと前の話なんだけど、電車内の携帯電話の話。


23:00過ぎの電車に乗ったの。
中央線。
吉祥寺から新宿に行くときだったんだよね。

で、その吉祥寺から西荻窪の間だったんだけど、俺は車両の連結部にほど近いドアの近くでいつも通りにスマートフォンを手にして、ニュースアプリかなんかを見てたのね。

電車内は、まあ大体の座席は埋まってて、でも空席もあって、立ってる人もまばらにいるぐらいの混み方で、なんだか静かな感じ。

なーんとなく目を上げて電車内に目をやると、視界に入ってる人のほとんどが手にスマートフォンを持ってなんかしてんの。感覚的には全員。

流石に「えっ!?」ってなって、視線をなめるようにして、俺のいるドアの対面にあるドアに目をやったの。

そしたら、俺と対称の同じ動きで車内をみてたおじさんがいて、すーっとちょうど目があった。

そのおじさんは、いかにも日中に「高尾山を登ってきました」みたいなアウトドアな格好をしていて、リュックには登山用の折りたたみ式のステッキが横に刺さってるわけ。

なんか自然派な雰囲気の感じのいいおじさん。その人は手に水筒持ってて。

目があった瞬間、なんだか二人で「ニヤっ」となって、よくわからないけど二人で共にゆっくり会釈をした。

それで逆再生のようにもう一回目を合わせて、また車内に目をやった。

光景はもちろんなにも変わらない。

俺は手に持ったスマートフォンをゆっくりポケットに入れて、もう一回おじさんと笑った。

泥のついた登山靴を履いたおじさんとなんだか心がつながってしまった瞬間だ。

よくわからないけど、心がほっこりした。


俺はデジタルガジェット(スマートフォンとかipodとかね)とかが結構好きなタイプ。
色んな情報に簡単にアクセスできて、かっこいいデザインで機能も豊富。
でもなんだかみんながこういうものに没頭しているこの電車の中の光景にはなにか違和感を感じたんだよね。
いや、それそのものとかこういうもんが悪いってんじゃなくてさ。
ふと目をあげる意識そのものや、目の前の人とダイレクトに繋がってるなーって事はやっぱり大事なんだなーって感じたんだって、ハ・ナ・シ。

別にとりとめもございませぬ。

今日の東京は風が強いなー。

1 件のコメント:

  1. その違和感、感じた事あります。
    それからは窓の外を眺める事に撤してます。

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