前回から続く
水木しげる氏自体が戦争経験者であり、片腕がない。
昔は単行本のカバーの裏に「著者近影」コーナーがあり、白黒の写真と著者の近況が数行書いてあったりするのだ。
そこに登場する水木先生の洋服の左腕の袖はだらんと中身がなかった。
俺の祖父が傷痍軍人(戦争で傷を負った人)だった事もあり、子供だった自分にとって違和感もなくそれを見ていた。
今の子供達からするとどうなのかな。
俺だって当然戦争を知らない世代だけど、今よりは爪あとのようなものを感じていたと思う。
水木氏は南方の島で衝撃的なほど苦しい環境で生き残った兵隊だった。
彼の自分の経験から描く戦争の描写は、匂いが伝わってくるほど迫力があった。
はだしのゲンと並ぶ衝撃を受けた。
はだしのゲンは広島の一般市民の視点であり、水木の戦争モノの読み切りは兵隊の視点だった。
世界を取り巻く情勢はきな臭くなっている。
東アジアもいまいち仲良くないし、ISISやテロリズムも活発化してる。
守るための武力も必要だって話になるのもわかる。
最近は情勢が緊迫してきてるだろう。
でも過度に雰囲気づくりもされてたりはしない?本当なの?
戦争できる権利が必要だみたいになってるけどそれはどうなの。
必要な事は改正するのは悪くはないとは思うよ。
でも嘘をつき続けてる政府のいう事だけ信用してていいのか?
以前より簡単な話じゃなくなってるのも確かだとは思う。
だから俺もどうしたらいいかわからない部分もある。
それでも、笑われても、出来うる限りは対話によって解決したいと思ってるぜ。
「戦争反対!」っていうと今の日本では「サヨク」とか言われんだぜ。
「日本の為に!」とかいうと「ネトウヨ」とか言われる。
人の悲しまない世の中を作るのにもう右も左もねえだろう。
ツラツラ書いたけど話は戻って水木しげる作品読んでみて。
描いてる頃の時代背景とかも含めて面白いと思う
今だからこそ読んでほしいマンガもある。
水木しげるは、そう思わせる偉大な漫画家です。
心にあるうちは人は死なない。
今も水木は俺の中で生きています。
ありがとうございました。
鬼太郎達と仲良くやってるかな。
幸せな死後を。
その内お会いしましょう。
終戦の日に色々想っちった。
おやすみ。
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