2011/03/12

大変な事が起きた。

大変な事が起きた。

俺はその時千葉でリハーサルをしていた。
少し待機してから16時頃に車でそこを出て12時間後の午前4時に家に着いた。

交通網が完全に麻痺した。
家に歩いて帰るしかない人達であふれる道路。
都内を大渋滞の中、ゆっくり進んだ。

災害時の多くの日本人の行動は本当に冷静で思いやりがあって的確なんだと強く感じた。
首都圏の交通、ライフラインはたった十何時間でおおかた復旧したし、
自分の感じた範囲では他国で見られる災害時にパニックからくる商店への暴動や、
治安の悪化も感じられなかった。
みんながゆずり合いながら、分け合いながら二本の足で歩いて帰る姿は頼もしくも思えた。
自主性、規律性、協調性、互いを思いあう精神。
日本人の特異性とも言えるいい部分を見たと思う。
そしてこれが日本人の「普通」なのだ。


震源地の人達を考えると何も言えない。
テレビに映る映像を見て感じる事は恐怖以外何もない。
多くの人々が一瞬にして全てを奪われた。

神はどこにいるんだ?ふざけんな。

とにかく持続的に警戒しながら物事を見守っていくしかない。
これからも何が起きてもおかしくない。
近辺には原発もあるし、津波も余震も予断を許さないと思う。


東京にいる俺らとしても出来ることをしていくしかない。


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